帰りに墨の部屋にもお寄り頂いた方々にはゆっくり空間を楽しみ喜んで頂きました。墨の部屋に身を置くだけでその深さと静けさを自分の体の中にとけこませることのできる部屋だったことを改めて確認しました。
4月は、5月に東京銀座でのグループ展に出品する作品の準備を兼ねて、新しい作品となります。
うるしを漉す紙というものがあります。24cm×46cmの白い薄い紙です。それをたてに4枚つなぎ合わせ天井から吊るすことにしました。一枚一枚に毛筆で線を書いています。タイトルを「声の素描 ー 行・草」としました。書道の行書、草書からとっています。文字を声という解釈で仕事を進め 作品作りをしている私の線は文字からのものです。水平、垂直、斜線、自由な曲線です。太い筆に墨をふくませて、一気に、思いつくまま自由に書いていきます。これは喜びと自由なエネルギーの作品です。
墨の部屋の中が墨の森になります。ここに身を置いて何かを感じていただければうれしいです。
青木一香
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